Chrome 92 でコンバージョン測定 API が変更されます。
変更内容
2021 年の最初の数か月で API 提案の変更が行われたことに伴い、Chrome での API 実装が進化しています。変更点は次のとおりです。
- API 名と権限ポリシー名。
- HTML 属性名と
.well-knownURL。 - レポートの形式。レポートがリクエスト本文の JSON として送信されるようになりました。
- レポートの内容:
creditが削除され、クレジットが 0 になるレポートも削除されました。
Chrome 92 で変更されないのは、サポートされている機能のセット(クリックのみのイベントレベル レポート)です。この件については、今後も最新情報をお届けする予定です。この変更の後、他のアップデートや機能は今後の Chrome バージョンでリリースされます。
これらの変更の適用時期
これらの変更は、2021 年 7 月 20 日にリリースされる Chrome 92 以降で有効になります。Chrome 92 ベータ版は 2021 年 6 月 3 日にリリースされました。
どうすればよいですか。
オリジン トライアルを実施している場合や、この API のデモを実装している場合は、次の 2 つのオプションがあります。
- オプション 1(推奨): 今すぐ、または数週間以内にコードを移行します(理想的には 2021 年 7 月中旬まで)。こうすることで、コードベースは今後の変更に対応できるようになり、新しい Chrome クライアントでも動作し続けることができます。
- オプション 2: 今後の Chrome バージョンでリリースされるアップデートや機能の追加を待ち、必要なコード変更をすべて一度に行います。
移行
移行の例
小規模なデモアプリの移行例については、こちらのプルリクエスト(ドラフト)をご覧ください。
権限ポリシーのコードを更新する
| 以前のコード | 新しいコード |
|---|---|
allow='conversion-measurement' |
allow='attribution-reporting' |
機能検出コードを更新する
| 以前のコード | 新しいコード |
|---|---|
document.featurePolicy.features() |
document.featurePolicy.features() |
HTML 属性を更新する
| 以前のコード | 新しいコード |
|---|---|
conversiondestination |
attributiondestination |
impressiondata |
attributionsourceeventid |
impressionexpiry |
attributionexpiry |
reportingorigin |
attributionreportto |
window.open() 引数を更新
アトリビューション ソースは、window.open() によって開始されたナビゲーションに対して登録できます。window.open() を使用してアトリビューション ソースを登録する場合は、これらの呼び出しを更新します。
新しいコードは次のようになります(この名前変更は HTML 属性の名前変更に準拠しています)。
window.open(
'https://dest.example',
'_blank',
'attributionsourceeventid=1234,attributiondestination=https://dest.example,attributionreportto=https://reporter.example,attributionexpiry=604800000'
);
登録呼び出し URL とパラメータを更新する
| 以前のコード | 新しいコード |
|---|---|
.well-known/register-conversion?conversion-data={DATA} |
.well-known/attribution-reporting/trigger-attribution?trigger-data={DATA} |
レポート エンドポイント コードを更新する
| 以前のコード | 新しいコード | |
|---|---|---|
| ブラウザから想定されるリクエスト | .well-known/register-conversion?impression-data=&conversion-data={DATA}&attribution-credit=100 |
.well-known/attribution-reporting/trigger-attribution |
| 受信レポート | URL パラメータとして送信されます。 | リクエスト本文で JSON として送信されます。 レポートデータは、次のキーを含む JSON オブジェクトとしてリクエスト本文に含まれます。 source_event_id: 以前は impression-data でした。アトリビューション ソースで設定された 64 ビットのイベント ID。trigger_data: 以前は conversion-data でした。アトリビューション トリガー リダイレクトの 3 ビット データセット。⚠️ credit が削除されました。 |
アトリビューション レポート: すべてのリソース
アトリビューション レポートをご覧ください。