2023 年 5 月 18 日
Anthony Chavez
プライバシー サンドボックス担当バイス プレジデント
プライバシー サンドボックスは、ユーザーのプライバシーを強化し、オンラインで成功するために必要なツールを企業に提供することで、オープンで活気のあるウェブを確保するためのエコシステム全体の取り組みです。Google はこの 3 年間、ウェブ エコシステムと協力して、クロスサイト トラッキング ID やフィンガープリントなどの隠れた手法に依存しない、プライバシー保護に特化した新しいテクノロジーを開発してきました。昨年、Google はテストを拡大し、デベロッパーがこれらの新しいテクノロジーをソリューションに組み込む際に評価できるようにしました。
2024 年後半に予定されている Chrome でのサードパーティ Cookie の廃止に向けた、ウェブ向けプライバシー サンドボックスの今後の展開に関する最新情報をお伝えします。
プライバシー サンドボックス API の一般提供
7 月の Chrome リリースから数週間かけて、プライバシー サンドボックスの関連性と測定に関する API をすべての Chrome ユーザーに提供します。
このマイルストーンにより、デベロッパーはこれらの API を利用して、サードパーティ Cookie なしで運用するための準備として、大規模なライブトラフィック テストを実施できるようになります。サードパーティ Cookie のサポート終了前に、API インターフェースに大幅な変更を加える予定はありません。まだこれらの API をプロダクトに統合していない企業は、よりプライベートなソリューションへの移行を計画する際に、これらの API の統合を検討する必要があります。
2024 年第 1 四半期にサードパーティ Cookie の 1% 廃止による大規模なテストをサポート
サードパーティ Cookie のないウェブに備えるには、プライバシー サンドボックス API を組み込んだソリューションの評価など、エコシステムが事前に準備することが重要です。このため、今後数四半期にわたって次の追加の手順を実施します。
2024 年第 1 四半期には、Chrome ユーザーの 1% を対象にサードパーティ Cookie を廃止する予定です。これにより、デベロッパーはサードパーティ Cookie 廃止への対応策とその効果を評価する現実世界でのテストを実施できるようになります。また、2023 年第 4 四半期には、デベロッパーがユーザーの構成可能な割合に対して Chrome のサードパーティ Cookie の廃止をシミュレートできる機能も導入します。これにより、デベロッパーが制御するテストが可能になり、サードパーティ Cookie を使用しないトラフィックの増加によるメリットを享受できます。
この計画は、Google のコミットメントと公開タイムラインに沿って、英国の競争・市場庁(CMA)との協議を経て策定されました。CMA の評価が完了したら、Chrome ユーザーの 1% を超えるサードパーティ Cookie のサポート終了に向けて準備を進めるため、CMA から寄せられたコメントに引き続き対応してまいります。
業界との連携
プライバシー サンドボックスに対するエコシステムの関与を心強く感じています。今後も、よりプライバシーに配慮したウェブへの移行をこれらのテクノロジーがどのようにサポートできるかについて、業界と協力して取り組んでまいります。
「Protected Audience(旧称 FLEDGE)のテストのリーダーとして、OpenX は、消費者プライバシーの強化に向けてエコシステムとの連携を継続する Google の取り組みを高く評価しています。トラフィックの増加と Cookie なしのテスト オプションは、Protected Audience などのプライバシー サンドボックス ソリューションの評価と、Chrome のサードパーティ Cookie のサポート終了への備えに大きく役立ちます。」
— Paul Ryan
CTO
OpenX
「RTB House では、サードパーティ Cookie データに依存しないトラフィックでテクノロジーをテストする必要性など、テスターのフィードバックを Chrome チームが考慮していることを高く評価しています。Google は、ボリュームの増加に対応したテストを実施する準備が整っており、開発者向けのテストを拡大して実施する予定です。また、プログラマティック サプライ チェーン全体で協力してテストを実施することを楽しみにしています。テスト結果に基づいて、プライバシー保護 API を基盤とするソリューションをさらに改良し、サードパーティ Cookie を使用する従来のテクノロジーと対等に競争できるようにしたいと考えています。」
— Lukasz Wlodarczyk
プログラマティック エコシステムの成長とイノベーション担当 VP
RTB House
CMA の第 1 四半期レポートのコメントを反映して、単一企業によるテストから、複数の組織にわたる広範な連携テストまで、さまざまなテスト目標に基づく幅広いテスト手法が用いられることが予想されます。また、デベロッパーの皆様には、エンドツーエンド ソリューションの一環としてプライバシー サンドボックス API を採用し、テストしていただくことをおすすめします。
プライバシー サンドボックス API のロールアウトについて詳しくは、Chrome デベロッパー ブログをご覧ください。今後数か月の間に、テスト指標とテスト方法に関するガイダンスなど、詳細をお知らせいたします。
Chrome でのサードパーティ Cookie の廃止と、ウェブ全体のプライバシーの強化に向けた取り組みの最終段階を迎えるにあたり、今後も業界の参加者と連携していくことを楽しみにしています。