2025 年 4 月 22 日
Anthony Chavez
プライバシー サンドボックス担当バイス プレジデント
プライバシー サンドボックス イニシアチブの目標は、持続可能な広告ベースのインターネットを確保しながら、オンライン プライバシーを強化する新しい方法を開発することです。業界ではプライバシー強化アプローチによるイノベーションが進んでおり、企業はプライバシー サンドボックス API を使用して構築されたソリューションを含む新しいソリューションを導入しています。Google は、これらのテクノロジーが業界と消費者に最適な形で提供されるよう、エコシステムとの連携を継続してまいります。
プライバシー サンドボックスのもう 1 つの重要な要素は、Chrome でのサードパーティ Cookie の扱い方です。昨年夏に、Google は新しいアプローチを検討していることを発表しました。パブリッシャー、デベロッパー、規制当局、広告業界など、エコシステムの関係者と話し合う中で、サードパーティ Cookie の利用に影響を与える可能性のある変更については、さまざまな意見があることが改めて明らかになりました。
また、2019 年にプライバシー サンドボックス イニシアチブを発表し、2022 年に CMA および ICO と正式な連携を開始して以来、状況は大きく変化しています。たとえば、プライバシー強化技術の導入が加速し、AI を活用してユーザーのブラウジング エクスペリエンスを保護する新たな機会が生まれ、世界中の規制状況が大きく変化しました。こうした要素をすべて考慮した結果、Chrome でユーザーがサードパーティ Cookie を選択できるようにするという現在のアプローチを維持し、サードパーティ Cookie に関する新しいスタンドアロンのプロンプトは導入しないことにいたしました。ユーザーは引き続き、Chrome の [プライバシーとセキュリティ] 設定で最適なオプションを選択できます。
Chrome のシークレット モードでは、すでにサードパーティ Cookie がデフォルトでブロックされていますが、今後もトラッキング防止機能を強化していきます。これには、2025 年第 3 四半期にリリース予定の IP 保護が含まれます。Google は、セーフ ブラウジング、セキュリティ診断、パスワード保護機能、AI を活用したセキュリティ保護機能などの技術を駆使して、Chrome を世界で最も信頼できるブラウザにするための投資を今後も継続していきます。
この更新を踏まえると、プライバシー サンドボックス API はエコシステムをサポートするうえで異なる役割を果たす可能性があります。今後数か月以内に、業界と連携してフィードバックを収集し、これらのテクノロジーの最新のロードマップ(今後の投資分野を含む)を共有する予定です。健全で活気のあるウェブ エコシステムを支えるプライバシー保護ソリューションの推進において、世界中の企業とのパートナーシップを継続できることを感謝いたします。